2016年8月31日 京都シンポジウム 2016 in 京大(第2回KURRN国際シンポジウム)



リスク研究のあり方を探る ―政策に活かす視点から





参加無料,日英同時通訳
(会場が定員に達し次第、参加申込の受付を終了します。お早めにお申し込み下さい。)

第2回KURRN国際シンポジウムについて

 本年8月末に日本リスク研究学会の招きで国際リスク研究学会元会長のOrtwin Renn教授が来日されます。私どもはこの機会にRenn教授を京都大学にお招きして、日本リスク研究学会との共催で「京都シンポジウム2016 in 京大」の開催を企画しております。私どもは2014年末に京都大学リスクリサーチネットワーク(KURRN)を立ち上げました。KURRNでは、京都大学におけるリスク研究の部局横断的連携とその学外への周知を目指し、2015年3月に第1回KURRN国際シンポジウム「リスク知覚におけるギャップを埋める:東北大震災からの復興のために」を横浜にて開催しました。今回のシンポジウムは第2回KURRN国際シンポジウムでもあります。
 私どもは常日頃より、リスク解析に基づく科学的評価が政策や政治判断に十分に生かされていないという現状を感じております。人の肉体的あるいは精神的健康へ影響を及ぼす様々なリスク、社会システムや生態系の損傷や崩壊につながる様々なリスクに対し、最良の政治的判断がなされず、人が不利益を得ている例は、容易に示すことができます。私どもはこのような状況に鑑み、リスク研究は、人々の幸福に役立つ実学としての性格をより強めるべき時代に入ったのではないかと考え、Renn教授を京都大学に招いてのシンポジウムとして、「リスク研究のあり方を探る − 政策に活かす視点から」をテーマとすることを考えました。
 また、京都大学の多くの部局からの参加を得、特に今後のリスク研究を担っていくであろう、若手から中堅の研究者の皆さんにご登壇いただき、京都大学におけるリスク研究を連携・融合することにより、日本のリスク研究を実学としてのより高い次元へと引き上げることを目指すこととしました。
 このような趣旨により、別紙のようなプログラムにもとづき、ディスカッションできる場を設けさせていただきます。学内外の多くの方々にご参加いただき、今後のリスク研究のあり方について思いを巡らす機会としていただけますと幸いです。

KURRNとは?

 京都大学リスク研究ネットワーク(Kyoto University Risk Research Network, KURRN)は個別の学問領域での知識・経験のみでは解決困難な「リスク」に関する課題を解決するための突破口を見つけるため、2014年に京都大学においてリスクを研究する様々な学問領域の研究者が分野を越えて構築したバーチャルな組織です。その構成メンバーが、工学、農学、医学、理学、薬学、社会学、経済学、法学、心理学、防災学など様々な学問領域の研究者へと拡大していき、将来は京都大学リスク研究センターとして実体のある組織へと発展することを期待しています。

プログラム

2016年8月31日

12:30-13:00 受付 京都大学 百周年時計台記念館 2階 国際交流ホール 1&2

司会進行:楠見 孝(京都大学 教育学研究科教授)、米田 稔(京都大学 工学研究科教授・KURRN世話役)

開会

13:00-13:05 開会挨拶 稲葉 カヨ(京都大学理事・副学長)
13:05-13:45 基調講演 「EU、ドイツにおけるリスク科学者の政策への関与」Ortwin Renn(Scientific Director at the Institute for Advanced Sustainability Studies (IASS)、シュトゥットガルト大学 Affiliate Professor/国際リスク研究学会元会長)

報告

13:45-14:00 1.「文化心理学研究から見た日本のリスク認知」 内田 由紀子(京都大学 こころの未来研究センター准教授)
14:00-14:15 2.「市民のリスクリテラシー向上に寄与できるか―2段階双方向リスクコミュニケーションの有効性」 鬼頭 弥生(京都大学 農学研究科研究員)
14:15-14:30 3.「個人毎に異なる基準値は受け入れられるか」(仮) 島田 洋子(京都大学 工学研究科准教授)
14:30-14:45 4.「廃棄物行政におけるリスクコミュニケーション」(仮) 浅利 美鈴(京都大学 地球環境学堂准教授)
14:40-15:00 休憩
15:00-15:15 5.「防災から減災へ―想定外リスクとの付き合い方」 大西 正光(京都大学 防災研究所巨大災害研究センター准教授)
15:15-15:30 6.「医療におけるリスクコミュニケーションと共有意志決定」 北澤 京子(京都大学 医学研究科博士課程,京都薬科大学客員教授)
15:30-15:45 7.「京都大学におけるリスク研究のこれから―リスク管理から、政策貢献へ」(仮) 北松井 康人(京都大学 環境安全保健機構准教授)

全会場ディスカッション

15:45-16:45 ディスカッション 全参加者

閉会

16:45-16:50 閉会挨拶 新山 陽子(京都大学 農学研究科教授・日本リスク研究学会前会長)

参加申込

Emailでお申込みください。お名前・ご所属を記入し、件名に「シンポジウム参加申込み」と明記のうえ、京都大学リスクリサーチネットワー ク事務局
kyotou.rrn@gmail.com
宛にお送りください (定員100 名)。

アクセス

京都駅から 市バス17系統「百万遍」下車 または 206系統「京大正門前」下車
阪急河原町駅から 市バス3・17 系統「百万遍」下車
または 31・203 系統「京大正門前」下車
京阪出町柳駅から 徒歩20分

お問合せ

京都大学リスクリサーチネットワーク(KURRN)事務局 e-mail: kyotou.rrn@gmail.com

主催

京都大学リスクリサーチネットワーク(KURRN),日本リスク研究学会